本文へスキップ

<<前ページ  次ページ>>

会議の言語

言語の設定と使用場面

全日本大会やそれに準ずる大会の場合、募集要項やBGの表紙に以下のように言語が指定されています。

 (公式 / 非公式 / 決議) 英語 / 日本語 / 英語

これはつまり、以下のようなことを表しています。

@ 公式討議に当たる会議進行や手続き、スピーチ、投票は英語
A モデ、アンモデの非公式討議は日本語
B 決議にあたるDR文書は英語

●上記の設定による実際の言語使用の場面



国連会議なので本来は英語で行う部分が多くあるべきかもしれませんし、世界大会、国際大会に出ると当然言語は英語です。

しかし、日本の高校生の大会では、帰国生も国内生も一緒になって議論できるように日本語で行われる部分が多くあります(「もう少し英語の量を増やすべきだ」という声もありますが)。

もちろん議事進行、スピーチ、文書は英語ですので、英語は駆使できないといけません。一方で、議事進行についてはシミュレーションをしておけばさほど無理なくついていけます(このHPに掲載している「シミュレーション」を参考にしていただければ大体分かるはずです)。

まずは自分たちの主張を英語でスピーチできるということが求められるレベルでしょう。

あくまでも全日大会がこの設定なだけであって、他の設定でも可能です。中には、日本の大会であっても全て英語で行うものもあります。

対照的に、2017年から始まった全国高校模擬国連大会(AJEMUN)は定型句以外は全て日本語で行います。

模擬国連は使用言語が何であってもその魅力は変わりません。帰国生じゃなくても、または英語が苦手であっても、より多くの生徒に模擬国連を体験してもらい、世界を語るきっかけと刺激を与えていくことも重要です。

英語はベストを尽くせばよい

模擬国連は英語で会議進行画や文書作成が行われ、また国際会議とあって必要とされる英語のレベルがとても高いです。

帰国生などが流ちょうに英語でスピーチをし、一般生の何十倍もの処理速度で決議案を作り、読んでいく様子を見ると、ちょっとやそっとの英語力では会議参加をためらってしまいますよね。

確かに英語力は必要です。私が指導した帰国生で英検1級を持っている生徒でも「英語がきつい」と言うことがあります。英検1級まで行かなくても、本当に中核に入っていくのなら、一般生と言っても帰国生に負けない英語力と「崩れた英語」でも物おじせずに会議参加する度胸が必要です。

確かに英語力を高めていく必要はありますが、しかし、英語力にはそれぞれ限界があります。ベストを尽くしたものであれば、完璧じゃなくても構いません。

ある会議で、体裁も英語も不備が多く含まれたDRが提出されたことがあります。フロントがチェック段階で英語を直そうとしたのですが、あえて私がチェックをストップさせました。

それは英語も含めてDRグループ内で協力をさせ、大使自身にベストを尽くさせるべきだという理由からです。そして、彼らが協力して最大限ベストを尽くしたDRであれば、英語が完璧ではなくてもそれは受け取る価値があるからです。

公式文書なので英語の質は大切なのですが、そこにこだわりすぎると高いレベルの帰国生以外はDRを提出できなくなってしまいますし、それは模擬国連の理念に反します。

ですので、フロントから「英語がこのままではアメンドは受け取れないので、完璧でなくてもよいので、英語が得意な人がチェックするなどして最大限ベストを尽くしたものを出してください」という指示を伝えました。

<<前ページ 次ページ>>

バナースペース


HOT TOPICS